海に出かけ海水浴に行くのとサーフィンをしに行くのだと明らかに見るポイントが自身でも違く「このポイントは入れるのかな??」と思った時があります。
ポイントによって異なる「地形」を知り、地形によって波のクオリティーに違いがあります!
■ビーチブレイク
海底が砂のポイントを「ビーチブレイク」と言います。
この砂が風や潮の流れでビーチから沖に流されて堆積することでサーフィンに適した地形をつくり出します。
堆積した海底の砂に波のウネリがぶつかることで波が割れてサーフィン可能なブレイクが生まれるのです。
この砂が移動して砂浜に溜まってしまうことで波が割れにくくなったり、ダンパーになってしまうのです。
砂は移動しやすいためコンディションが変わりやすく、ブレイクポイントが不安定となります。
遠浅のビーチであれば初心者からでも安全にサーフィンを楽しむことができます。
■リーフブレイク
海底が岩や珊瑚のポイントを「リーフブレイク」と言います。
このリーフは風や潮の影響を受けることはなく、ウネリさえあれば海底の岩や珊瑚にヒットしてサーフィンに適した規則正しいブレイクが発生します。
地形が変化しないためブレイクポイントは一定で波質は高く、ひとたび波がブレイクしはじめるとセッションになってしまうことがあります。
潮の干満でサーフィン可否が決まるポイントも多くありますので注意が必要です。
また、海底がリーフの場合には危険も伴いますので初心者は細心の注意を払うできでしょう。
■玉石ブレイク
海底が玉石のポイントを「玉石ブレイク」と言います。
海底が玉石のポイントはリーフブレイクほどではないものの、あまり風や潮の影響を受けることはありません。
海底の玉石にウネリがヒットして規則正しく波がブレイクします。
地形があまり変化しないためブレイクポイントは、ほぼ一定でクオリティーの高い波が期待できます。
干潮でサーフィンは水深が浅いことからワイプアウトやゲッティングアウトには細心の注意が必要です。
■河口ブレイク
河口には川から流れてきた砂や石が溜まりやすく、サーフィンに適した理想的な三角州が海底に形成されます。
ひとたびウネリが三角州にヒットすることでホローな三角波が出現します。
きれいな三角波になることで上級者サーファーのセッションになる場合が多く見受けられます。
また、河口であるために強いカレントが発生することも多く、やはり上級者向けの波と言えます。
■ポイントやコンディションによって発生する「カレント」を読む
カレントに流されてしまったら・・・
海の潮の流れを「カレント」と言います。
カレントは、風や波、障害物、海底の地形などによって発生します。
波が大きな時には、打ち寄せた波が沖に戻ろうとすることで、時には川のように速い流れになってしまうこともあります。
また、風が強いと風に乗ってぐんぐんと流されてしまうことがあります。
流されたことに気付いたら、流れてきた方向にパドルするのではなく、流れに対して横にへ移動し、遠回りですが回り込むように戻るのです。流れに逆らって必死でパドルしても体力を消耗して更に流されてしまうこともあるのです。沖へ向かうカレントに流されてしまったなら、岸と並行にパドルしてカレントから抜け出し、カレントから外れたところで岸を目指すのです。
●カレントに流される前に
流されてパニックになっていては大変です。
海に入る前に海をよく観察してカレントの有無や位置、流れの方向、サーファーの状況を確認しましょう。
・ゲッティングアウト中のサーファーがどのように沖に出るか
・波待ちしているサーファーが前後左右に流されていないか
・沖でパドルするサーファーは揃ってどの方向に向かっているか、沖に出たらまず最初に自分の海の中での位置を確認するようにしましょう。
・岸までの距離
・岸にある障害物をいくつか目印にする
・海の中の障害物との距離
沖からくる波だけを見ていると、知らないうちに流されている場合がありますので注意が必要です。
また、他のサーファーが近くにいるからといって安心できるものではありません。
他のサーファー共々流されていることもあるので人任せにしてはいけません。
■堤防やテトラポット付近でのカレント
堤防やテトラポットの付近では複雑なカレントが発生します。
堤防脇では沖に流れる強いカレントがよく発生しています。
また、テトラポットの周りではテトラポットに吸い寄せられる強いカレントが発生しやすいのです。
波が大きくなればなるほど、このカレントは強く速い流れとなり、パドル力に自信のあるサーファーでも大変に危険です。
■カレントを使って沖に出る
カレントは地形が深くなっている比較的に波のブレイクしない場所で発生しやすく、海面をよく観察してみると小さくザワついているのがわかります。
この沖へ向かうカレントを上手く利用することでスムーズにゲッティングアウトすることが可能になります。
また、堤防脇のカレントを利用して沖に出てラインナップに向かうサーファーも沢山います。
カレントを見抜けるレベルに達したら上手く利用してみましょう。
※surfing-style.comより一部引用