サーフカメラマンいわゆる業界では「サーフィンフォトグラファー」と言うみたいだ、どんな仕事をしている人なのか?趣味は何なのか?大よそのイメージはできるだろう。
サーフィン誌の表紙に掲載されるような、ハワイの巨大なパイプラインの中の写真、海の専門誌や観光ガイドなどで紹介されている、美しい波や海、自然の景観などの写真、そんな画を専門的に撮るカメラマンを指す。
ただ、あの写真は、いったいどうやって?どんな機材や技術を使って?撮っているのだろうか。また、どういう人を「プロ」というのか?プロと呼ばれるようになるまでには、どんな経験やスキルが必要で、その間、どうやって生計を立てているのか?ここまで聞かれると、具体的なイメージは難しそうだ。
■使うカメラとは? 特別なカメラなのか?
カメラそのものは違わないが、みんな海の中で撮りやすいように、カスタマイズをしており、ウォーターハウジングといって、防水性と撮影機能を確保するために改良するという意味を指すが、みんなプロの真似から入っているみたいだ。
■プロの定義とは?
自然の中のスクープを捉えるのがプロ。
単純に良い写真が雑誌の表紙を飾るから、カメラマンにとって専門誌の表紙を飾るのは一種のステータスになる。
サーフカメラマンは、スタジオじゃなく、常に自然の中で撮るから、いい写真が撮れるチャンスは保証されていおらず、その中でスクープを撮るのがプロの条件だという。
被写体が自然というものなので、その日・その場所に・その人がの条件が揃わないと絶対に撮れないから、自身の情報網と勘を頼りにその場所に行くしかなく、今日台風のうねりが来る情報が入ったので、荷物積んで今夜から車で行く。海外に行く時も、お金になる保証がない中で自分の持ち出しで行くのが多く、ギャンブルのようだが、スポンサーから予算がもらえるのを待っていたら、仕事にならないというのもあり、思い立ったらハワイでもタヒチでも、バリでも、その場に行って、その時、その場所でしか撮れない画を狙うというのが一般的みたいだ。
■プロの条件とは?
ハワイノースショアの波と戦うことが出来るのがプロの条件
特にノースショアは世界一過酷な場所でそこが頂点で基準のようだ、トップシーズンにその場にいない時点で、プロのサーフィンフォトグラファーとしては失格だというフォトグラファーもいるようだ。
例えばサッカー専門のジャーナリストが、ワールドカップの取材や、日本代表の試合に取材に行かないのと同じで、そんなカメラマンはプロとは言えない。
■サーフィンフォトグラファーはどうやって稼いでいる?
プロサーファーのスーパーショットを撮り、カバー写真を飾るのがお金になるみたいだ。
しかし、スポンサー中心のカバーや、コンテンツばかりになるとどうなのか?というカメラマンの葛藤があるみたいだ。
いい写真は雑誌や、サーフブランドが買ってくれ、頻繁にカバー写真やブランドのPRに採用されているカメラマンは知名度も上がって、スポンサーが付いて、仕事も増えてくる。だから、みんな最初は雑誌やブランドが買いやすい写真を撮るのが王道みたいだ。
波がでかくて形もいい日には、そのポイントにはプロサーファーが集まる。
そのタイミングに海に入って、彼らが技を決めやすいポイントで待機して、派手なリップや、チューブ、エアーを決めている写真を撮りまくり、そこで撮ったサーファーのボードやウェットスーツに、大きくロゴが入っていたりすると、サーフィンブランドもPRになるので、購入するみたいだ。
やはり、トッププロのケリースレーターやロブマチャドなど人気のトッププロが入ると、カメラマン達もここぞ!とばかりに集まる、ゴシップを追いかけるカメラマンと同じで海でも陸でも変わらないようだ。
サーファーが波をゲットするためにポイント争いをするのと同じで、カメラマンは彼らのスーパーショットを撮るために、過酷なポイント争いをしているのも事実なようだ。
■サーフィンフォトグラファーは、皆サーフィンをやっている?
サーフィンをやることが波の形や特性を理解しやすいし、いい画を撮る勘が働くと思うので、ほとんどのカメラマンがサーフィンを経験しているようだ、やっていない人も、プロサーファーからのアドバイスなどを聞き入れて活かしているということで、すべてがサーフィンをやっているわけではないみたいだ。
写真を撮る基本はあるが、プロはみんなオリジナリティを追求していて、中にはボディボードに乗って撮っているなど、撮影手法にも活かしているカメラマンも居るみたいだ。
また、ハワイやタヒチだと、常に強いカレント(潮流)があり、足がつかない海の中で何時間も立泳ぎをして、ポジションを確保する必要があり、相当な体力が必要でサーフィンフォトグラファーは基本ガタイの良い人が多いみたいだ、体力がなければカレントに流されてしまう。
体を創るために、サーフィンとヨガを取り入れているカメラマンも居るみたいだ。
また、お互いに海とカメラが大好きだ!という共通点があるのでカメラマン同士で他のカメラマンが使っていた道具や、どんな角度・光の加減で撮ったか?など情報シェアをしたりする。お互いにライバル意識と共に、仲間意識もあって、仲が良くなると、自分が使っているカメラやハウジングの職人を紹介してくれたりもする。
そんな、海外での頑張っているサーフカメラマンの動画をご覧ください!
これをきっかけにサーフカメラマンという仕事に興味が出てくれたらと思います。